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2020/11/09 23:51

beautiful , not usefulなモノを紹介する


ライ麦畑でつかまえて / J.D.サリンジャー


いわずと知れた名作。
ジャンレノンを射殺した男が現場で読んでいたことでも有名。




…と、まぁそれは置いといて。




ホールデン・コールフィールドは学校、社会につまはじきにされた17歳。

世の中のずるさや生産性主義(あえてこの言葉を使おう)と折り合いがつかず、傷ついている。

…そんなモンいんちき(phony)だ!

てな具合に。



世の中がいやんなったコールフィールドが唯一愛せるのは無垢で無力なモノ。


「とにかくね、僕にはね、広いライ麦の畑やなんかがあってさ、そこで小さな子供たちが、みんなでなんかのゲームをしているとこが目に見えるんだよ。何千っていう子供たちがいるんだ。そしてあたりには誰もいない――誰もって大人はだよ――僕のほかにはね。で、僕はあぶない崖のふちに立ってるんだ。僕のやる仕事はね、誰でも崖から転がり落ちそうになったら、その子をつかまえることなんだ――つまり、子供たちは走ってるときにどこを通ってるかなんて見やしないだろう。そんなときに僕は、どっかから、さっととび出して行って、その子をつかまえてやらなきゃならないんだ。一日じゅう、それだけをやればいいんだな。ライ麦畑のつかまえ役、そういったものに僕はなりたいんだよ。馬鹿げてることは知ってるよ。でも、ほんとになりたいものといったら、それしかないね。馬鹿げてることは知ってるけどさ」



よくね、青春小説だの厨二病だの言われるけど違うと思うんです。

コールフィールドは自分が大人になってることも、ライ麦畑のつかまえ役になれないことにも気付いてるんです。

それでもなんとか自分を受け入れてくれる場所、子どもみたいに油断して暮らせる場所を探す物語なんですよ。

だから若者だけのモノでも卒業できるモノでもないのよ。


大人になってしまったあなた、改めて読んでみませんか?